過去の暴落に学ぶ。リーマン・ショックとは何か?1
2018/02/14
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こんにちは、ゴルゴ31です。
あれから7年がたちました。
何からか?
リーマン・ショックからです。
株の世界では数年~10年おきくらいに、壊滅的な暴落が起こっています。
・1987年 ブラックマンデー
・1990年 日本のバブル崩壊
・2000年 ITバブル崩壊
・2008年 リーマン・ショック
ぱっと思いついた直近の暴落を挙げただけでもこれくらいになります。
7年というと、ぼちぼち意識しないといけないですよね。
で、株を保有している人は逃げ遅れると資産を大きく減らしたりするわけです。
株とか投資とか興味なくって、その手のものを持っていない人にとって暴落はチャンスですよね。
世界一の投資家の1人であるウォーレン・バフェットの投資スタイルも売られ過ぎの優良株を拾っていって、長期保有するというスタイルですからね。
暴落時にうまく底値近くで優良株を買えたら、数年で資産数倍なんて普通のことなんで…
今日は
リーマン・ショックとは何だったのか
について書いてみましょうか。
歴史から学んでみるというわけです。
字数の関係で今日はその第一弾というわけです。
というわけで、今日の「Missinon from God」はリーマン・ショックについてなるべく分かりやすく書いてみることですね。
まず、発端は20世紀末米国国内の話です。
1990年代から住宅価格が上昇し始めます。
そして、それが原因で1990年代後半から住宅ローンの世界に革命が起き始めていたわけです。
その発端となったのは1995年に設立されたニューセンチュリーという住宅ローン会社ですね。
このニューセンチュリーは信用度が低い人でも家が買えると言って、信用度の高い人よりも利率がはるかに高いローンを提供しました。
ちなみに信用度の高い人を優良を表す言葉のプライム。
信用度を低い人をプライムの下位、サブプライムというわけです。
余談ですが、プライムとサブプライムという2区分けだけでなく、その中間(オルタナティブ)層にオルトA(Alt-A)というのもありますよ。
2007年のオルトAについて書いたロイターの記事にこんなん見つけました。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は27日、プライムとサブプライムの中間に位置づけられるオルトAローンの債務不履行が速いペースで増加しており、そのうち2007年発行分については過去最悪のパフォーマンスとなる可能性があるとした。
06年発行のオルトAローンの債務不履行は、05年発行分の2倍、04年、03年発行分の4倍超となった。
07年発行分の債務不履行も急増しており、最終的なパフォーマンスについて結論を出すには早急ではあるが「早期のデータによると、07年はオルトA市場で過去最悪となる可能性がある」という。
2007年12月28日 ニューヨーク発信 ロイター
今から思えば、予兆が出ていますよね。
戻しますね。
ニューセンチュリーのような会社の登場で、多重債務者や信用問題を抱えている人たち つまりサブプライム層でもあっさり家が買えるようになりましたね。
従来あった住宅ローンの基準を大幅に緩和しましたし、政府当局もこういう新参のローン会社に自由裁量を認めてましたからね。
1990年代から住宅価格がドンドン上がっていって、皆んなこぞって家を買おうとしたというのがマーケットの背景にありますよ。
で、このニューセンチュリー、貸出額の約3割が「インタレスト・オンリー・ローン」、つまり しばらくは
金利のみ払っておいたらええで~
というローンです。その代わり繰り返しますが、その金利が高いわけです。
高い金利のみ…
トイチの萬田銀次郎かよ…
ま、インタレストオンリーとは言え、ある時期から元本も合わせて返済しないといけなくなるわけで、要するに月々の返済額が跳ね上がるわけですね。
さらにさらに、このニューセンチュリーのローンの約4割はローン審査の時の借り主の収入に対して、自己申告制のものですね。
も、1回言いますね。
住宅ローンを組むのに収入の証明がいらないんですよ、自己申告制。
もう、メチャクチャですね。
なんでこんなメチャクチャををしてまで家を買っていたかというと、住宅が値上がりしていたということに尽きますね。
早く買わないともっともっと値上ってしまう焦りと買ってしまいさえすれば、転売したら儲かるという根拠のない安心感。
これ…貸す側からしたら、危なっかしい話なんですけどね。
ところが、この種のローンは証券化されて一般にバラ売りされていたんですね。
つまり、ニューセンチュリーが貸し手の主体じゃなかったということです。
もうちょっと、詳しく書きますとニューセンチュリーが住宅ローンの販売をしたら、メリルリンチやリーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーなんかの投資銀行やバンク・オブ・アメリカ、シティバンクなんかの商業銀行に現金で売るわけです。
で、買い取った銀行もまた一般投資家に売ったり、自社で保有したり…
そして、そのカネを利用して新たなローンを作って…
という繰り返しをやるわけです。
1995年にはサブプライムローンなんて全ローンの1%くらいしかなかったんですが、危機を迎える前の2005年には25%くらいにもなっていたわけです。
で、このサブプライムローンも含めて住宅ローンを証券化したものを不動産担保証券(MBS Mortgage-backed securities )というわけですが、サブプライムローンで組成したMBSは金利が良かったんですね。
政府系金融機関である連邦住宅金融抵当公庫(通称:フレディマック)や連邦住宅抵当公庫(ファニーメイ)なんかもMBSを積極的に買っていたわけです。
途中ですけど、ちょっと重要な用語を1回整理しときますね。
信用力が低い人が借りることが出来る住宅ローンが
サブプライムローン
で、このサブプライムローンを始め住宅ローンを証券化したのが
MBS(不動産担保証券)
ですよ。
日本なら普通は銀行あたりが住宅ローンの貸し手になるんですけど、米国の場合は証券化してますからね ~。
一般の人でも住宅ローンの貸し手になっていたというわけです。
ここまでOKですか?
で、このMBSをさらに発展させて、その他のローン、つまり
公共団体の公債から企業の社債、個人の自動車ローンやジェット機のリース料などなどあらゆるものを返済するものを原資とする証券化された商品を
債務担保証券(CDO Collateralized Debt Obligation)
といいます。ただ、これは1980年代からありましたけどね。
ちょっと、ややこしいんでしつこくもう1回書きます
MBS(不動産担保証券)+その他ローン=CDO(債務担保証券)
CDOは対象はほとんどのすべての貸出ですからね。
うまくいっている時はリスク分散になるんですが、うまくいかなくなると…
結果的にはこれが大量破壊兵器の役割を果すことになったわけです。
で、このCDOなんですが、さまざまな条件に区分けして、それを投資家に売るわけなんです。
何を基準に区分けするかというと、リスクですよね。
リスクが高ければ、金利も高くなるし、リスクが低ければ金利も低くなるという当たり前のことなんですけどね。
で、これを金融工学のエンジニアあたりが、さらにリスクを分散させるために編み出したのが、前述のMBS(不動産担保証券)を数十から数百を組み合わせた商品です。
これを住宅ローンCDOと言います。
MBS1つ見ても数千以上の住宅ローンの組み合わせ・塊ですからね。
数千の住宅ローン→1つのMBS→数百のMBS→1つの住宅ローンCDO
こんな感じっすかね。
考え方はいいんですけどね。
でも、最初はイマイチだったんですよ。
なぜか?
リスク分散させすぎてリスクが低くなり、投資家から見たら利回りも低くなったからですよ。
そこで…リスクの高いサブプライムローンで組成されたMBSから更に組成したCDOの開発に至るわけです。
サブプライムローンで組成されたMBSなんで本来の格付けはBBBくらいなんですよ。
つまり、投資不適格寸前の格付けです。
でも、格付けの低いMBSを数多く集めるとあ~ら不思議。
格付けの高い住宅ローンCDOの出来上がり
というわけです。
ややこしいんで、繰り返しますね。
サブプライムローン(信用度低い、利回り高い)→MBS(格付け低い、利回り高い)→住宅ローンCDO(格付け高い、利回り高い)
この住宅ローンCDOは人気が出たわけなんですよ。
上をご覧の通り、利回りが良かったんですよ。
年利で10%近くとかですよ。
そして、最新の金融工学でリスク分散されて作った商品だと錯覚したんですよね、格付け会社が。
米国内でも住宅政策も後押ししていましたしね。
もともとは危なっかしい債務の集まりなのに、CDO化したためにAAAとかの高い格付けをもらったわけなんです。
1つ1つ順番に押さえていくとヘンな話ですよね。
なので、遠からぬ将来マーケットから強烈なしっぺ返しを食らうことになります。
こっからの展開を書き出すと、とてもじゃないけど終わりそうにありません。
続きは次回に回しますね。
まとめ
・1990年代から住宅価格が上がった米国
・ニューセンチュリーのようなローン会社がサブプライムローンをはじめる
・サブプライムローンを証券化し、MBS(不動産担保証券)を作る
・証券化されたMBSで住宅ローンCDO(債務担保証券)を作る
・高利回り・高格付けのCDOの登場
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それでは。