日経平均が2万円に乗せた理由

      2015/06/23

 こんにちは、ゴルゴ31です。
先日一時的にではありますが、日経平均がとうとう2万円に乗せてきました。
その前の日経平均2万円台はというと…2000年5月なので、約15年ぶりの水準、そして今世紀初の2万円台ということになります。
バブル絶頂期からはまだまだ半値と少し、たったこれだけの水準なのに随分と久しぶりの水準です。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の国内株式買付けと日銀の年間80兆円以上にも及ぶ長期国債と国内株式ETF(上場型投資信託)の買入という名の金融緩和政策の賜物です。
アベノミクス第一の矢ですね。
具体的に見ていくと、今後毎年80兆円の国債の買入れと同じく3兆円の株式ETF(上場型投資信託)の買入れを日銀が引き続き行っていくことになっています。念の為に書いておきますが、日銀が国債を「引受け」るのではなく「買入れ」です。

「引受け」は政府から国債発行後に直接「引受ける」行為を意味していて、財政法上違法ですからこれはできません。

「買入れ」は日銀がマーケットから国債を購入する行為ですね。

国債が発行されてから1度は国内の金融機関に入札という形での洗礼を受けているわけです。ただし、この1年くらいの各金融機関の保有残高を見ると銀行の国債保有が約50兆円減少していますから銀行の保有している国債を日銀が購入しているというのが、本当のところでしょうね。

金融機関の50兆円分の国債は現金として金庫に眠っているんでしょうね。
これが融資などで出て行かない限りはなかなかお金は回らないということです。

元に戻します。

昨年10月末の毎年80兆円の国債の買入と3兆円のETFの購入決定がマーケットに火をつけて日経平均2万円という結果ですね。
元々、前 日銀総裁の時点での国債買い入れは20~30兆円程度だったので、膨大な額を安倍政権になってから国債の買入れという形で市場に供給していることになりますね。
今後、このままこういう金融政策を実施している限り株価は堅調に推移するように思えますが、実際はどうでしょう?
2015年3月末時点で日銀のマネタリーベースは約290兆円。1年前は214兆円程度ですから、やはり75兆円ほど増えているわけです。
※マネタリーベース=日銀の供給する通貨の総量=日銀券発行残高+貨幣流通量+日銀当座預金残高
ボクはエコノミストじゃないんで、ざっくり書きますがこの75兆円ほどのマネタリーベースの増加がこの1年間で
日経平均株価 15,000円→20,000円
円ドル100円→120円
長期国債金利 0.6%→0.3%
に関係しているのは疑いようのない事実です。
株価の場合はGPIFの買いも多大な貢献だと思いますが…
そして、今後もそれを上回る80兆円のマネタリーベースの増加というのはしばらく続くということです。
為替は国と国との通貨の相対量、株価はマーケットに流通している絶対量によって左右される性質のものです。
ということは…今年度以降
株価15,000円→20,000円→?
為替 100円→120円→?
長期金利 0.6%→0.3%→?
ですね。上の「?」がわかれば神になれるわけですが、株は堅調に推移、為替は円安基調、長期金利も定位安定と予測できます。
ただ、理屈の上では日銀が無制限に大規模な金融緩和=資産の買入=国債の買入を行うことで「無税国家」にすることもできるわけですが、当然そんなに甘くはありません。

例えば5年前のマネタリーベースが100兆円に満たなかったのに、現在は約290兆円です。

3倍ですね。

リーマン・ショック緊急対応としてFRBがやはりマネタリーベースを3倍にして危機を乗り越えましたが、日銀のマネタリーベースも同じ3倍の規模にすでに膨らんでいます。

そして日銀のこのような金融緩和は

・いつまで継続できるか?

・出口戦略をどうするか?

・そしてその結果どうなるか?

全く予測不可能です。

マネタリーベースの増加≒国債の買入れが困難になってきて、今回の金融緩和の軟着陸に失敗した時に日本にとって本当の危機が起きそうです。

それでは。

 - 政策, 為替

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