インドネシアの裏切り
2015/10/21
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こんにちは、ゴルゴ31です。
まずは告知です。
11月19日木曜11月20日金曜日に香港で「金融見学オフ会」をやります。
はっきり言って、次はいつ開催できるか分かりません。
今からでも飛行機や宿は余裕で取れると思いますよ。
LCCなんて、めっちゃ安い時期ですよ。
事実、ボクが取った飛行機は新幹線の東京ー大阪よりも安いです。
そして、香港まではわずか4時間のフライトです。
オフ会自体は無料です。
普段、行けないところにいったり、聞けない話が聞けますよ。
来ない理由はないんじゃない?
限定5名ですから、埋まるまでにエントリーしてみてくださいね。
前日は満席になりましたので、急遽翌日に枠を作りました。
詳細は↓↓ですよ。
さて、今思いっきりムカつくニュースが入ってきていますよね。
腹が立つんで論調が淡々としているブルームバーグのニュースを貼っておきますね。
中国がインドネシア高速鉄道建設を受注-総事業費6570億円
(ブルームバーグ):中国がインドネシアで総事業費55億ドル(約6570億円)の高速鉄道建設を受注した。インドネシアは経済成長を促進するためにインフラ整備を進めている。
チャイナ・レールウェイ・インターナショナルとインドネシア国営企業で構成するコンソーシアムが、ジャカルタとバンドンを結ぶ路線を建設する。合弁会社のサハラ・ルンバン・ガオル会長が16日にジャカルタで明らかにした。資金調達の4分の3は中国の国家開発銀行が請け負い、インドネシア政府の保証は付かないという。
インドネシア政府は先月、日本と中国が受注を競っていた国の財政負担を伴う高速鉄道計画を白紙撤回し、日中による提案をいったん退けた後、最終的に中国案を採用した。
原題:China to Build $5 Billion High-Speed Rail Line in
これ、普通の人なら日本と中国が争っていた国際入札に敗北したと映りますよね。
もちろん敗北は敗北なんですけど、ただの敗北じゃないですからね。
ここに出てくるのは
・インドネシア
・日本
・中国
この三者ですね。
ちょっとこの三者について語っていきますよ。
まずは背景を書いておきますね。
インドネシアがジャカルターバンドン間約150kmの高速鉄道敷設の計画を日本側からインドネシアに持ちかけていたわけですね。
もっとも、150kmといっても最終計画は730kmなんでそこそこのビッグプロジェクトですよね。
ちなみに150kmは東京からすると新富士の先ぐらいで、730kmはほぼぴったり東京ー岡山ですね。
で、インドネシアも「じゃあ、作りましょうか」みたいな感じでどんどんと話は進展したんですね。
交渉はさらにさらに進展して、地質調査なんかも済んでたりします。
問題が急転したのは、2014年に入ってからですわ。
2014年10月
・インドネシアにジョコ政権が誕生
インドネシアについて
新政権であるジョコ政権は日本案の高速鉄道では資金が掛かり過ぎると難色を示した。
問題の根源はインドネシアの新大統領であるジョコ氏なんですが、公共工事の見直しをするわけです。
これが高速鉄道の計画に暗雲を漂わせ始めたわけですね。
加えて、AIIBの加入や南シナ海での中国のやりたい放題問題でも中国との対話継続ですね。
公共工事を敵視するところと言い、中国が好きなところと言い、数年前にどこぞの国に誕生した「2番じゃダメなんですか?」という議員がいるパフォーマンスだけの反日無能政党となんか似ていますね。
まぁ、計画の見直し、9月3日には計画の凍結発表、一転して9月末に中国案で決定発表、そして10月には中国が正式受注ですからね。
裏側に何があったかについては日本、中国の項目で書きますが、
日本とインドネシアとの関係
ですよ。
そもそも、インドネシアと日本は第2次世界大戦以来、大変関係が深かったですよね。
めっちゃざっくり日本の近代歴史を言うんですが
・満州事変勃発
↓
・その結果、米国が石油をはじめ資源を日本へ輸出禁止へ
↓
・日本は資源を求めてインドネシアを含む東南アジアへ進出
この一連の過程を、「アジアへの侵略」という一言で反日的な人間は言いますが、実態はそう単純じゃないでしょう。
石油を止められたら、国内は立ちゆかなくなる。もちろん、軍隊も。
満州を失うどころか、欧米列強に侵略され、植民地にされる恐れすらある。
あとでインドネシアの植民地化の現実を書くのですが、当時の植民地化の実態を見ても戦わないなんて言うのは相当な平和ボケでしょうね。
で、今はインドネシアの話をしているので、インドネシアのことを書きますが、事実としてオランダに350年間に渡り、植民地支配を受けていました。
つまり、現地人の政府ではなかったし、そもそもオランダの植民地政策なんて過酷なもんですよ。
インドネシアの現地人なんて奴隷ですよ、ど・れ・い。
男は奴隷で、女は「なぐさみ者」ですからね。
もっと違う表現を使うと、家畜かも知れないです。
日本が奴隷とか家畜にしたという意味じゃないですよ、念のため。
じゃあ、インドネシアで
オランダがどんな仕打ちを行っていたか?
具体的に書きますよ。
・自給自足体制解体。オランダ向けのコーヒー、サトウキビ、茶を稲作を放棄させて強制的に作らせた。これを言い値で買い叩き、それにすら8割もの税金をかけた。当然、現地人が食べる主食が激減し、餓死者続出。
・プランテーションなどでの強制労働。上のコーヒー栽培などと合わせてオランダ本国の収入の3分の1超を得た。
・教育禁止、集会禁止、体育禁止、立ち話禁止、行列すら禁止
・選挙なんぞあるわけない
・現地女性との混血児を大量に作り、監視役にさせた
・インド人、中国人を大量に移民させて現地人の支配階級とし、現地人と移民の対立を煽った
・独立運動家は流刑か死刑
なんなんすか、これは?という感じですよね。
ムゴイにも程があるじゃないですか。
これ、オランダがインドネシアに対してやったことですからね。
オランダから独立したあと、現在まで人口が14倍になっているんですよね。
これが欧州の国の植民地支配ですよ。
日本が朝鮮半島に対してやったことは、大学まで作り、インフラを整備し、人口を倍にして…
まぁ、テーマが違うんで今日はやめときます。
そして、
日本の「侵略」によってインドネシアはどうなったか?
そのインドネシアに1942年に日本は「侵略」したんですよね。
ボクは断じて侵略じゃないと思うんですけどね。
少なくともオランダの行為とはかなり違います。
そしてインドネシアはオランダに約350年間も苦汁をなめさせられていたのに、日本軍が来てあっというまの10日間位でオランダ軍は全面降伏ですよね。
アジア人が白人に勝てるわけがないと思い込まされていたわけなんで、これに彼らは驚愕したんですよね。
まぁ、これが後の独立運動の精神に繋がるわけでもありますが。
それはさておき、日本がやったインドネシア現地政策の事実を見てみましょう。
・インドネシア国旗掲揚・国歌斉唱許可(1944年以降)
・インドネシア独立容認
・初等教育実施。インドネシア人教師育成のための師範学校設置
・体育やってもOK
・職業訓練校設置
・植民地当時はわずか600人しかいなかった農業・漁業や造船の技師や医師など知識人をわずか3年半で10万人に育成した
・250種類にも及ぶ言語を標準化した
・独立運動家釈放
独立運動家には、スカルノやハッタなどがいたんですが、同時に軍事組織化しましたね。
・現地人の軍事訓練
日本の戦争の手伝いをさせるという下心があったにせよ、まぁ実際にはお手伝いとしては役に立ってないというか…まぁ実戦では活躍の場はあまりなかったみたいですね。
ところが、日本降伏後に植民地経営をしていい思いをしたインドネシアを再度植民地にしようとしてオランダ軍が帰ってくるわけですね。
ここで、活躍したのは独立運動家スカルノなどを中心として、日本軍に軍事訓練を受けていたインドネシア独立運動軍です。
日本軍も3000名ほどが敗戦後もインドネシアのために残り、インドネシアをオランダの再植民地化から守るために一緒に戦ったわけです。
3000名の旧日本軍人のうち、1000人は戦死ですからね。
もしも同じ部隊と仮定すると、3000名のうちの1000名、つまり3分の1が死亡したら全滅扱いですよ。
まぁ、命をかけてインドネシアのために戦った日本人が少なからずいたわけです。
もっとも、日本がインドネシアに対してやったことが「すべてよかった」なんていうこと言うつもりはありませんけどね。
実際にイスラム教徒なのに日本式の風習を強制したりしていますからね。
オランダよりかは遥かにマシ、いえ比較にはならないでしょう。
そして、こんなむちゃくちゃのことをやっていてオランダはインドネシアに対して1度も謝罪していません。
当然、倍賞も。
それどころか、欧州の国々は似たようなことをアジア諸国でやっていましたが、どの国も1度も謝罪していないです。
アジアの中の純粋な独立国といえば、当時は日本とタイぐらいしかなかったですからね。
話をインドネシアに戻します。
で、当時インドネシア独立運動軍を指揮していたのは、オランダ植民地時代に独立運動家として投獄されていたスカルノ。
後のインドネシア大統領ですわ。
そして、彼の第3婦人が今は日本のテレビでよく見かけるデビィ・スカルノ婦人というわけですね。
もっとも、「デビィ」婦人といっても東京生まれの生粋の日本人なので、日本語がお上手なのは当たり前です。
デビィ婦人のお父様もお母様も日本人ですよ、念のため。
話を戻すと「侵略」じゃなくて植民地からの開放という方が正確のようですけどね。
反日売国派からすると、日本は悪じゃないと困るでしょうけど。
長々と日本とインドネシアの関係について書いてきました。
「侵略」か否かの議論はさておいて、インドネシアと関係が深いのには異論はないでしょ?
そんな関係の深いインドネシアに高速鉄道受注に関して土壇場で「煮え湯」を飲まされたわけです。
日本からすると当然、面白くはないんですが、そこはインドネシアだけの事情だけでは語れません。
と言っている間に、字数が結構行ってしまいました。
残念ですが、今日のところはここまでにします。
続きは金曜日に
それでは。
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